紀行感想文の書き方 第1回

 今回から2回にわたって、紀行感想文の書き方について学んでいきましょう。
 読書感想文に次ぐ定番の感想文といえば、修学旅行や校外学習についての紀行感想文です。実際の見聞についての感想文ですから、簡単に書き進めていけそうですが、記憶が新鮮なうちはまだしも、ある程度日数が経過してしまうと、印象が薄れるなどして、いよいよ書くことが億劫になってしまうというのが実情のようです。そこで、ある程度印象を鮮明にさせておくためにも、事前に感想文メモを準備しておき、必要に応じて以下の手順でまとめておくとよいでしょう。

@日時と行程を簡単にまとめる。
※配布された資料を参考にする。
A見学場所等を簡単にまとめる。
※歴史的意義などを参考にする。
B印象について実直に書き出す。
 ・どのような先入観を持ったか?
 ・実際の印象はどうであったか?

 読書感想文と同じく、自分自身が「考えたこと」「思ったこと」「感じたこと」を柱とするのが紀行感想文の書き方です。また、たとえ見学した場所が娯楽的施設であっても、そこにあるシステムや内容を十分に把握して、それを今後の実生活にどう適応させるかを記述することも必要となります。
 例えば、東京ディズニーランドであれば、そこから従業員の対応、施設内の整備や工夫などから、お客様を楽しませるための不断の努力を見ることができます。そこから現状の自分と照らし合わせ、努力の大切さについて記述することで、感想文そのものがより引き締まったものとなるのです。

 次回は、仮定の修学旅行を設定して、より実践的に書き方について学んでいきましょう。