小論文の書き方  第2回

 今回は私たちに身近なエコを例題として、構想から構成へと進めていきましょう。

小論文例題「私にとってのエコとは」
 それでは、早速構想を進めていきましょう。まず、エコという言葉は、私たちにとってすでに聞き慣れた言葉です。しかし、よく考えてみると、その範囲はあまりにも広いことに気づかされます。ゴミの分別から始まり、電化製品の使用法や移動手段のあり方まで、的を絞り込むことの難しさを思わされます。
 では、もう一度例題に目を向けてみましょう。例題には「私たちにとっての・・・」とあります。そこで、例題にあるエコとは、普段私たちが実践しているエコという解釈をすることができます。そこから、実践することで意識しているエコという解釈につなげていきます。ただ、闇雲にエコを実践しているのではなく、ある具体的なことを意識しながら実践しているのだという論法です。つまり、狭い視点ではなく、広い視点で実践していることをメッセージとして発信する仕組みがここで完成することになります。

 上記の構想によって、以下のように構成がまとまっていきます。
@言葉の持つ範囲の広さについて
→家庭でのゴミの分別・電化製品等の使用法・エコカーなどの普及
A私が実践しているエコについて
→日常の移動手段変更
※自動車から自転車へ
B実践する際に意識していること
→健康管理へとリンク
※歩行者の安全に配慮
C目的を持った実践の未来的展望
→地球環境はもちろんのことだが、生活環境(心と体)のエコが私にとってのエコの原点
→自分にも他人にも優しいエコを今後も実践していく

 こうして、各項目を200字程度と換算して、合計で800字による小論文を書く練習をします。

 次回は、構成に基づいて実践的に書き進めていくことにしましょう。