こひつじのひとりごと その113
言葉とは実に恐ろしいものです。それが文字となればその力は一気に倍増します。「馬鹿」や「阿保」などの言葉を、平然とSNSで用いる元首長がいましたが、それなどはまさに育ちの悪さがそのまま露呈されていたのでしょう。
とある学校の教頭曰く、
「校則は学校ではなく世間が決めるものです」
これなどは既に詭弁を超えて奇弁の域に入るものです。関西の有名大学系列校も、その品度は決して高いものでないことが分かります。
言葉とは生き物です。例えば、組織の管理職などは厳にそれを弁えるべきでしょう。文書であればひたすら単純に雛形に倣えばよいのでしょうが、口頭ではそうはいきません。
究極の愚者が組織の管理職に推挙されその職に就く。てっぺんが愚であれば、自ずと管理職も愚のオンパレードになります。組織とはそうやって腐敗して、崩壊していくのです。
最近経験したこととしては、折角の意思表示を長期間にわたって放置されるといったことがありました。意思を求めたのは相手方です。これもまた、言葉を無視した愚でしょう。
言霊を舐めてはいけません。言葉に無知な人間が人の上に立つ。これは悲劇を通り越して十分に喜劇です。笑えない喜劇などいりません。
2025/4/7更新